2005年07月29日

4000HIT企画 「消閑日和」。

ブラウザをLunascape2に変えてみました。
ずっとIEだったので他のブラウザは不慣れですが、これから少しずつ慣れていこうと思ってます。
タブブラウザって便利ですね(ぉ

本日は以前予告した4000HIT企画「小夜SS」をお送りいたします。28日中のアップを目指していましたが、残念ながら(苦笑
字数は1000と少し、内容はリクを参考に日常っぽいのを書いてみました。
即興な拙作ですが、読んでみたいという方は下クリックをどうぞ。


「…ん」
瞼に刺さる眩しい光で霧島小夜は目を覚ました。
自室の壁に寄りかかったまま、ぼんやりした顔で周囲を見やる。寝起き直後の脱力感のせいでどこか緩慢な動きだ。
三面の壁を見回していた小夜の半目が、足元にある本に向く。開いたまま落ちているところを見ると、どうも読んでいる途中で寝てしまったようだ。今日は夏というよりも春に近い空気のように感じられる。
本を畳んで隅の机の上に置き、その場で大きく伸びをする。抜けていた力が少しずつ戻ってくる。
「さて、と」
窓を開けて晴れた空を仰ぐ。太陽の位置からして、恐らく昼時だろう。
「…何か食べに行くか」
夜に寝て今初めて起きたのだから、勿論朝食は口にしていない。このまま夜までというのは流石に辛い。
小銭入れを手にとって、小夜は棲家を出た。

「あ、いらっしゃいませ」
松之屋の暖簾をくぐった小夜を小梅がいつも通りの笑顔で迎えた。
「何にします?」
「そうだな…かけ蕎麦を頼む」
適当に注文を取って空いた席に座る。たまに吹く風が、増してくる熱気を少しの間だけ洗い流してくれる。
程なくして注文が届いた。従業員に代金を支払い、早速食べ始める。
(…しかし、この味にももう慣れたな)
蕎麦を啜りながら思う。元々関西出身の小夜は、そのご多分に漏れず薄味が味覚の基本である。
ゆえに関東の濃い目の味付けは本来苦手な部類に入るが、半年以上も江戸に住んでいたせいですっかり慣れてしまっていたようだ。尤も、慣れただけで好きになったわけではないのだが。
「何時頃京都に戻れるか…」
そんなことを考えているうちに、ふとそれを思い出した。京都の冒険者ギルドが発足して以来小夜は拠点を京都に置いている。今は物品交換のため江戸へ来ているが、それが終わり次第戻るつもりでいる。
「…ふぅ」
かけ蕎麦を食べ終え、ごろんと後ろに倒れこむ。そのまま天井を見詰めつつ、小夜はとりとめのない思考に耽る。目的も過程も結果もない、ただの思考。

…いつまでそうしていただろう。何の前触れもなく散逸な考えが途切れた。
首だけを動かして太陽のほうに目を向けると、大分長い間こうしていたことに気づく。何の意味もない時間だったが、十分に暇は潰せた。
「くぁ…ぁ」
小さく欠伸しつつ起き上がる。暇潰しはできたものの、まだ時間が余っているようだ。
ふむ、と少し考える仕草をして、小夜は荷物を持って松之屋を出る。右へ曲がり、着付けの生業で知り合った呉服屋のほうへと足を運んでいく。

―――余暇の暇潰しには、もう少し時間がかかりそうだ。
posted by 秋咲 楓 at 00:18| Comment(3) | TrackBack(0) | 企画もの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
閑を楽しんでる小夜殿の姿が想起できるようで、素敵♪
楽しませていただきました〜
Posted by 虎彦 at 2005年07月29日 17:59
押し後残します
Posted by 人妻 at 2008年01月26日 17:39
、「、ハ、ソ、ホ・「・タ・・ネ、ハエヒセ、ヒ、ェア、ィ、ケ、ソキエカウミ・ウ・゚・螂ヒ・ニ・」・オ・、・ネ、ホ、エセメイ[]ヌ、ケ。」
Posted by ・「・タ・・ネ at 2008年07月11日 20:09
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